胡蝶蘭をドライフラワーにする方法、プリザーブドフラワーも合わせて解説!
お祝いで頂いた胡蝶蘭、そのまま廃棄するのはしのびない、と思う人は多くいます。胡蝶蘭の花言葉は「幸せが飛んでくる」ですから、贈花には贈ってくれた人の思いやりの心が籠っています。幸福を呼ぶ花は少しでも長く保存して手元に置きたいものですよね。 とはいえデリケートな高級花、胡蝶蘭はドライフラワーに出来るのでしょうか?胡蝶蘭をドライフラワーにする方法、プリザーブドフラワーについても合わせて解説します。
胡蝶蘭をドライフラワーにする方法
胡蝶蘭はドライフラワーに出来ます。しかし少々難易度が高く初心者向きではありません。
ドライフラワーは観賞用の花を乾燥させて、形状を保ったまま長く楽しむので、カスミ草や千日草など水分の抜けやすい草花が適しています。 生花としての胡蝶蘭は花丈が長く、高級感を感じさせる花で、管理はやや難しい部類に入ります。東南アジアの熱帯雨林を原産地とするので、湿気を好む植物であり、花びらは厚く、茎中の水分量も多いようです。従ってドライフラワーとして完全に乾燥させるには、他の花よりも手間と時間がかかります。 生花をドライフラワーにする方法はいくつかありますが、胡蝶蘭にはシリカゲル法が最も適した方法でしょう。花束やブーケをドライフラワーにする際は、胡蝶蘭以外の花も乾燥させてアレンジすることも多いので、ここではシリカゲル法とその他3つの方法を紹介します。
シリカゲル法
乾燥材、シリカゲルを使った方法です。蓋つきの容器にシリカゲルを3分の1ほど敷き詰め、その中に軽く穴を作ります。穴に胡蝶蘭を置き、上からシリカゲルを入れて埋めます。花びらの隙間にも全てシリカゲルを詰めたら、蓋をして一週間ほど置いてから取り出します。全体がパリパリに乾いていたら出来上がりです。シリカゲル法は花の色や形が余り変化せず、乾燥が早いので、胡蝶蘭のドライフラワーに最も適した方法です。シリカゲルは園芸屋さんで買いましょう。ドライ・イン・ウォータ法
花を少量の水に差しながら、少しずつ蒸発させる方法です。乾燥するまでに長く時間がかかり、夏場は細菌が繁殖しやすい、というリスクも持っています。
花を観賞しながらドライフラワーにできるのが利点ですが、胡蝶蘭向きの方法ではありません。胡蝶蘭の副花としてよく利用される、カスミ草などに適しています。
ハンギング法
ドライフラワーの作り方としては最もよく知られた方法です。花を麻紐などで束ね、逆さまに吊るして乾燥させます。茎がしっかりとして、水分量の少ない花が向いています。ラベンダー、ミモザなどが良いでしょう。変色があり、吊るしていると花が落下することもあるので、胡蝶蘭には適していない方法です。押し花
押し花もドライフラワーの一種です。花全部をパーツごとに分解してから、新聞紙や半紙などで挟み、重しを載せて、水分が抜けるまで放置します。ぺったんこになった胡蝶蘭は栞や便箋にして半永久的に楽しめます。透明樹脂でレジン加工して置き物にするのもいいですね。レジンはホームセンターなどのDIYコーナーで入手します。
胡蝶蘭をドライフラワーにする注意点
胡蝶蘭は本来ドライフラワーには不向きな花種です。ですが美しい花をいつまでも眺めていたいと願うのは、人類の永遠の夢のようなもの。胡蝶蘭をドライフラワーにする上で、以下のポイントに注意しましょう。
色落ち
ドライフラワーにするには、ある程度の色落ちは覚悟しておきましょう。胡蝶蘭は多彩な色が豊富にある品種ですが、淡い色の胡蝶蘭はドライフラワーに向きません。白い胡蝶蘭は最もポピュラーな色目ですが、ドライフラワーにすると花びらが黒ずんできます。濃い色、青や紫、黄の花は色が残りやすいようです。いずれにしても元の花色で、とはいかないので、多少の色落ちはあります。